メイン オブ フェアリー...
ネクロマンサー...叶わぬ願い...
テレポート・・・それは時限の異次元空間を捻らせ、人をワープさせること。
並の人間が出来る技ではない・・・・。
ましてや無理にやると、ワープさせる人を異次元空間の中で死なせてしまう。
それは、時を越えることなどやってはいけないことだから・・・。
「ついた・・・のか?」
目の前には、砂漠の街、サードラーズがあった。
「っ!え?昨日は”あの街“の宿で寝たはずなのに!?」
フュルナが起きて早々騒ぎ出した。
「・・・あの街の名はラステア。今は・・・それ以上聞かないでくれ。」
氷妖は、表情を変えず、そう言った。
「氷妖・・・。」
フュルナは、元気の無い氷妖を、心配そうに見つめていた。
「・・・・フェイアント達が起きたら・・・・・」
氷妖は、そう言いかけたが
「・・・・・・いや、なんでもない。」
そういって、街にいってしまった。
「ちょ・・・氷妖っ」
フュルナは追いかけようとしたが、フェイアント達がまだ起きてないので、待つことにした。
あの時俺がこうすれば・・・?
あの時俺があの場にいなかったら・・・?
もしあの時俺がもう片方を選択していたら・・・?
二 つ の 命 は 救 わ れ て い た の か ?
どうしようもない感情が渦巻いて・・・
前に進めぬ遥かな意識。
過去のことを考えて・・・
後悔の上に後悔が繋がる。
あの時俺がこうしていれば?二つの命は救われたんじゃないか?
後ろを向いても前に進めないのはわかっているつもりなのに・・・。
自分の感情が、コントロールできない・・・。
もう、二度と誰も失いたくないんだよ・・・!
いつのまにか振り出していた、黒ずんだ雨を全身で受け止めながら、黒い翼を大きく広げ・・・
止まらずに流れ続ける悲しみの涙を落とし・・・
満月の青白い光を背に氷妖は言った。
「ネクロマンサー・・・!!目でも、内臓でも・・・心臓だって与えてやる!!己の命と引き換えに、あの二人を生き返らせてくれよ・・・!!」
――・・・僕の最大の餌は命だといったな・・・たった一つの命と二つの命の引き換えなんてするわけないだろう・・・?
「クッ・・・がはっ!!」
心臓を何者かに強く握られたような、鋭い激痛が走り、その場に血を吐いてしまった。
昔、何があったのか・・・
何故、ライトは生きているのか・・・
そして・・・ネクロマンサーとは何者なのだろうか・・・
様々な疑問が感情を駆け巡り、氷妖の心をめちゃくちゃにする。
真相を知っているのは・・・氷妖だけ。
続。